『うさぎドロップ』っていう漫画があってだなぁ、アニメを観てから…

うさぎドロップ

作者:

発表期間:2005年10月号 - 2012年1月号

巻数:全10巻

COMIC REVIEW - マンガレビュー

前回、金色のガッシュ!!を読んでから、だいぶ疲れちゃって、10巻ぐらいで終わる作品がいいなと探してみたところ、そーいえば『うさぎドロップ』ってアニメで観たけど、原作読んでねーやということに気がつき、それがちょうど全10巻だったので読んでみることにしました。

確か、アニメのほうは結構いい感じの評価をした気がする…。

3行でわかる『うさぎドロップ』

じいさんの葬式に行った時、じいさんの隠し子と初めて出会ったダイキチ。

親族中が隠し子のりんの事を厄介者のように扱う中、

ダイキチはりんを引き取る事を決意する。

3分でわかる『うさぎドロップ』の詳細なあらすじ

ある晴れた秋の日。俺はじいさんの訃報を聞き、有休とって荷物をまとめてかけつけた。そしたらそこには見知らぬ女の子がいた。

話を聞くと、死んだじいさんの隠し子らしい。

仮に父ちゃんに愛人だのかくし子だのってことになったら、正直、俺も引いてただろーけど、まあ…なんつーかアレだ、じじいがやった事となると案外ゆるせるっつーか…むしろよくぞやってくれたってカンジだな。

大往生じゃねーか。いろんなイミで。

俺の叔母にあたるらしいその女の子の名前は“りん”といって、ほとんど人と口をきかず、いつも庭でぼーっとしているか、あやとりをしているか、俺のあとをついてくるかだった。

自分が女コドモに好かれるよーな顔じゃないのは三十路男の経験上よくわかってるから、この子がなんでついてくるのかすげー謎だった。

が、理由はすぐわかった。

どうやら俺はじいさんの若い頃とそっくりらしかった。顔から背格好までおそろしいほどにすべてが。

それから彼女があまり望まれてない存在だってこともすぐわかった。葬儀でみんなてんやわんやなのを差し引いたとしてもだ…。親が死んだっつーのに、何でこんなほっとかれてんの?

葬儀のあとかたづけもそこそこに、近親者の話し合いが始まった。りんの今後についてだ。

「今後のことは追って考えるとして、当面、誰があの子の面倒を見るかだけど…」

「うちは無理だわ。お店が忙しいし…」

「もう少しちゃんとした子ならうちでもみてあげられたんだけど…。ちょっと変わった子だしねェ…」

「言葉もホラ…遅れてるみたいだし…」

「せめてもう少しかわい気があればねェ…」

「おじいちゃんはどんな育て方してたのかしら」

親戚連中のすべてがイヤってわけじゃないけど、こういう昔のひとにありがちな無神経なもの言いには、時々ひどくイヤな気持ちにさせられる。

この話し合いは、りんを誰があずかるかってコトじゃなかったのか…?話し合いとかいって白々しいセリフをならべたててはいるけど、着地点は…この連中のハラは…最初っから決まってる…?

「と…とりあえず、すぐにでも受けいれてくれるような施設をあたってみよう」親戚の誰かがそう言った。

大吉はそこで立ち上がる。

「りんはあんたらが思ってるより頭もカンもいい。少なくともあんたらよりはちゃんとした大人に育つさ」

「りん!こんなろくでもねートコ子どもがいるトコじゃねーぞォ。おれんち来るかァ?」

こうして、大吉はりんを引き取る事にした。イキオイあまったか!?と気付いた時にはもう引きさがれなくなっていた。

三十路で不器用なおっさんの大吉としっかりものの6歳、りんの共同生活が始まる。

『うさぎドロップ』の名言

たしかにゆっくりお買物したりお茶したり、そういう時間はまずないですよね。でも仕事の時間は自分の時間ですし、子どもとの時間も自分の時間なので…大事な。

親みたいなモン…が…俺がいればいーの!!

引用:「うさぎドロップ」宇仁田ゆみ(FEELコミックス)

『うさぎドロップ』のおすすめポイント

子どもの頃のりんと大吉の生活と、高校生になったりんと大吉の生活という2部構成からなる同じ作品のようで雰囲気ががらりと変わる作品が一度に楽しめる。

りんのために自分を犠牲にする大吉のかっこよさ。

この漫画、最終巻のAmazonでのレビューの多さに正直笑った。

僕は漫画を選ぶとき、Amazonでのレビューをよく見るんですが、大抵の漫画は第01巻のレビューが一番多くて、それ以降はまばらになっていくというのが一般的です。第01巻のレビューに全巻読んだレビューを挙げる人が多いんですね。

しかし、この『うさぎドロップ』に関しては本編の最終巻である第09巻(全10巻だけど、第10巻はサイドストーリーなので第09巻が本編ラスト)のレビューが第01巻のレビューの約3倍以上も書き込まれています。

その理由は、まぁ読めばわかるってやつですが、え?なんでそんなラストにしたんだ!?っていう感じのラストだったからです。調べればすぐに出てくるんで、ネタバレしてもいいとは思うんですが、とりあえずココでは書かずにおきましょう。でも、僕としてもナシな感じのする後半部分ではありました。

…と、言うか、この漫画、第01巻~第04巻までが第一部で、りんが小学生までの話。第05巻~第09巻までが第二部で、りんが高校生になってからの話。その一部と二部の作り方というか、描かれ方がまるっきり違っちゃっていて、別の作品かよ!って思ってしまうほどです。

アニメで放送されたのが第一部の部分。僕はアニメから入ったのもあって、第一部は大吉の気持ちを追っかけさせるのが上手で、その奮闘振りが本当に面白かったです。ここはアニメ同様、原作の漫画のほうもイイ作品でした。なんとなく、『よつばと!』を彷彿させるような、りんの存在とかね、かわいかったし、大吉カッコイイし、で素晴らしいと思いました。

んで、問題なのが第二部。単行本を読み進めていった感じでこの作品に触れたので、第04巻から第05巻に移る時に急にりんがでかくなり、特に「あれから3年後」とか、「時が経ち…」みたいな表現もなく、唐突な感じで変貌したのは、まぁ仕方なかったとして、りんがでかくなって手のかからなくなった事により大吉の登場シーンが少なくなったのも、まぁ仕方ないとして、後半の描き方が急に雑になったのがちょっと…っていう感じでした。

別に僕はAmazonのレビューで多くの方が書いているようなラストの展開に納得がいかないのではなく、後半に行けば行くほど、その描き方があまりにも雑だった事に残念感を覚えました。

え?これだけ?これだけで終わっちゃうの?もっと丁寧に描かないの?みたいな感想。

前半は良かったのにな…。いや、高校生になってからもある程度までは良かったんだ。最後が…。

というわけで、別につまらない作品ではなかったんですが、アニメほどの感動は得られませんでした。それが『うさぎドロップ』を読んだ感想です。

まとめ

映画化もされたこの作品。映画はまだ観ていませんが、やっぱり、りんの子ども時代の話なんでしょう。この作品は前半部分がすべてだと思います。

世の中には成長を全くしない独自の時間軸を持った作品も沢山あります。サザエさんとかドラえもんとかね。逆に成長をしていく作品もあります。ドラゴンボールとかね。あんなちっこかった悟空が最後にはおじいちゃんと呼ばれるまで成長します。

どっちの作品の描き方もそれぞれの良さがあって、どっちがいい作品の条件だなんて決められないわけですが、この『うさぎドロップ』に関しては正直、成長スピードが速すぎたのでは…と感じます。

子どもの成長なんてそんなモンなのかもしれないですが、あまりにあっけなさ過ぎて、ラストの大吉が約束した2年間の猶予の時間が20ページちょっとで経過した事になってた時はさすがに愕然としました。

…と、まぁ言い出したらいくらでも悪評はつけてしまうので、ここら辺で終わりにしておきましょう。

とりあえず、別に読んで後悔するというほどの作品ではありませんし、最初のほうは読んでいて心がほっこりする話ばかりなので、一応オススメできると思います。ま、最初が良かったからラストであれだけ叩かれているわけですけど。

ということ、興味がありましたら、読んでみてくださいませ。

ではでは、『うさぎドロップ』でした。

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野口明人の『うさぎドロップ』レビュー
  • 65%
    ストーリー - 65%
  • 80%
    絵 - 80%
  • 75%
    キャラクター - 75%
  • 75%
    読みやすさ - 75%
  • 55%
    メッセージ性 - 55%
70%

レビューまとめ

途中までは良かった。途中までは良かっただけに…。

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ABOUTこの記事をかいた人

四国で歩き遍路中。えもぶれ!で検索!好きな映画は『オーロラの彼方へ』。好きな小説は『十八の夏』。好きなCDは『Return to Forever』。好きな漫画は『惑星のさみだれ』。趣味はロードバイクで日本をぐるぐる。そんなノッポでうずまきな30代。埼玉出身。ブログは今年で9年目!!記事少ないけど。…でも、それぞれ魂込めて書いてきたはず。だから、今日も読んでくれてありがとう!