『うみべの女の子』を傑作だと感じるのは僕がまだ青いせいだろうか。

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うみべの女の子

作者:

発表期間:2009年7月7日 - 2013年1月8日

巻数:全2巻

『うみべの女の子』は一体どんな漫画なのか?評価は?笑える?泣ける?面白いのか?つまらないのか?

急に浅野いにおの作品が読みたくなって、まだ読んだことがない『うみべの女の子』という作品を読んでみる事にしました。

3行でわかる『うみべの女の子』

うみべに住む

思春期の少年少女の

青春と恋愛と性交と。

3分でわかる『うみべの女の子』の詳細なあらすじ

海辺の町に住む、中学生、佐藤小梅は好きだった先輩に振られ、その腹いせに過去に自分に告白してきた男、磯辺を呼び出し、体を重ねてしまう。

磯辺はいろいろと文句を言いつつも、小梅のことがまだ好きだったので、彼女のおもちゃとして割り切りその関係を受け入れる。磯辺は小梅に一瞬だけチューしていいと聞くが、小梅はキスに対して特別な感情があるらしくかたくなに拒む。体は許すがキスは駄目。そんな関係が二人の関係だった。

二人は学校や家、どこでも体を重ね合わせる。些細な出来事を語り合い、ささやかな時間をすごしていく。何も変わらない。何も満たされない毎日。

ある日、小梅はデジカメを買ってもらったと、磯辺にSDカードを借りた。その中に見知らぬ女の子が入っていた。嫉妬する小梅。そんな小梅をさておいて磯辺はそのSDカードを返してもらい、パソコンの壁紙にしたりする。

小梅はそんな磯辺の行動が許せなかったらしく、彼の知らない間に、見知らぬ女の子の写真データをすべて削除してしまう。そのことに怒る磯辺。その出来事から二人の間には妙な溝が出来始める。

磯辺の夢には昨年自殺した兄の亡霊が何度も現れ、磯辺は内向的になった。磯辺に何度もメールする小梅。返事は来ない。磯辺と小梅のうわさを聞いた、小梅の幼馴染の鹿島は磯辺を呼び出し、問いただす。

鹿島は磯辺の胸ぐらをつかみ殴りかかる。鹿島の問いには反応せずおちょくる磯辺。かっとなった鹿島は磯辺に飛び掛り、二人はともに階段を転がり落ちてゆく。

磯辺は軽症で済み、鹿島は入院した。

磯辺から連絡が来ない小梅は寂しさからか、フラれた先輩に連絡を取る。夏の海のパーティーに参加したが強引にキスされそうになった小梅はその場から逃げ出した。

小梅は友達の桂子と一緒に夏期講習の合宿に参加し、そこで桂子から鹿島が好きだと告白される。困惑した小梅は磯辺の家に向かう。そこで二人はまたも体を重ねる。

「寂しいなら…ずっと一緒にいてあげる」小梅は眠る磯辺にそう語る。

新学期。

校舎は文化祭の準備でにぎわう。文化祭の初日が誕生日の磯辺は来る気配がない。小梅は磯辺の誕生日プレゼントとともに手紙をしたためることにした。その手紙の中に、ずっと言えなかった好きという気持ちをこめる。

その頃、磯辺はスタンガンを隠し持ち、小梅をフった先輩のところへ向かっていた。

磯辺がしばらく学校を休んでいることを知った小梅は台風の中、磯辺の家へ走り出す。しかし、磯辺の家はからっぽ。そこには磯辺がいつも使っていたパソコンが初期化された状態で放置されており、ごめんというメモ書き。

小梅は磯辺を探しに走り回るが…。

『うみべの女の子』の名言

してもしても何か足りない気がするのはなんでだと思う?

引用:「うみべの女の子」浅野いにお(F×COMICS)

『うみべの女の子』のおすすめポイント

一本の映画を観ているような風景と、リアルな会話調の台詞。

とにかく絵がいい。

ちょっぴりエロいが、それがまたリアル感を漂わせる。

読んでいてなんとも言い難い青春を垣間見た気がします。

賛否両論かもしれないが、この漫画は中学生と性と青春を扱っていて、モロに性交のシーンが描かれている。エロと書くととたんに低俗的なものを連想する読者もいるかもしれないが、この漫画はそうではない。

この物語を語る上で必須の描写になっていて体はつながっているのに、心がつながっていない。ちょっと昔の現代っ子に問題視されていたような問題を取り扱っているのです。

エロを取り扱っただけで、いやな顔をする人って何なんでしょうね。人間の本質でしょ?エロって。エロが世の中に存在していなければ人類は続かないわけだし、人間はその中で子孫繁栄以外の目的で性交をする動物。

それは心のつながりをどの動物よりも強く求めるからで、心の隙間を埋めるためにする行為だとも言える。心が満たされない人は無数にいて、特に中学生なんていう自我の目覚めに触れ始めた年齢は特にそう感じるのかもしれない。その方法がわからないから、誰かとつながって確認する。

何度も何度も確認して、確認してもしても何かが足りない感じがする。人には見せない部分を自分ではない誰かに見せることによって、何かを得ようとするけれど、何度も何度も繰り返してもむなしさだけが残るだけ。

そんな行為がこの物語の主人公達が行っている性交の意味なんだと僕は思います。

それをモロに描くことによって、中学生達が抱えている思春期のはかなさを描いているんだろうなと読んでいて感じました。

…結局、何が言いたいのかわからなくなりましたが、とりあえず映画を観ているような漫画でした。エロを取り扱っているのに、伝わってくるのはせつなさ。悶々とした性欲ではなく、心にしみいるせつなさでした。

小梅と磯辺の関係は心のすれ違い。求めているときに求められていなくて、求められるようになったら、もうその人ではないほかの誰かを求めている。青春だなぁ。

まぁ、難しいこと書きましたけど、いい漫画でした。僕はこういうの好きです。エロがあるからこそ、リアルさが増すってことあると思うんですよ。ってか、エロがない世界なんて偽モノ。きれいごとで済ませずに、真実に切り込んでいった漫画だったと思いました。

まとめ

とりあえず、エロいのに抵抗ある人でも、別の角度から読んでみてください。絵は文句なしにうまいので読みづらいなんてことはないし、台詞も妙にリアルな会話調で書かれているので、物語の一人物になったような気持ちで読むことが出来ると思いますよ。

こんなこと、現実にありっこないっていう設定かもしれないですが、どこか自分の青春のどこかで起こりえたかもしれない現実を切り取ってくれた漫画です。

ノスタルジーですね。ノスタルジーをどこかしら感じさせてくれる作品でした。

ではでは、何が言いたいかわからなくなりましたので、続きはぜひあなた自身がこの漫画を手にとって読んで確かめてみてくださいませ。読後感はさわやかな感じなので、浅野いにおアレルギーの人でも取り扱いやすい漫画かと。

うみべの女の子』でした。

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野口明人の『うみべの女の子』レビュー
  • ストーリー - 85%
    85%
  • 絵 - 95%
    95%
  • キャラクター - 75%
    75%
  • 読みやすさ - 80%
    80%
  • メッセージ性 - 90%
    90%

レビューまとめ

読んだ後、なんとなくすっきりした気分となんとなく懐かしい気分になる漫画。

85%
User Rating 4.5 (4 votes)
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85%

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ABOUTこの記事をかいた人

好きな映画は『オーロラの彼方へ』。好きな小説は『十八の夏』。好きなCDは『Return to Forever』。好きな漫画は『惑星のさみだれ』。趣味はロードバイクで日本をぐるぐる。そんなノッポでうずまきな30代。埼玉出身。ブログは今年で9年目!!記事少ないけど。…でも、それぞれ魂込めて書いてきたはず。だから、今日も読んでくれてありがとう!