『モンモンモン』キミはこの笑えて泣ける漫画の存在を知っているか?

モンモンモン

作者:つの丸

掲載誌:週刊少年ジャンプ(集英社)

発表期間:1992年 – 1993年

巻数:全08巻

『モンモンモン』レビュー

最後の最後で泣いた。これは兄弟愛のギャグマンガだ。

黄金期の週刊少年ジャンプを読むブームで「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」「レベルE」「幽☆遊☆白書」などに続いて、今回はつの丸の作品。

つの丸と言えば、真っ先に「みどりのマキバオー」が思い浮かぶんだけれども、マキバオーはジャンプ連載時によくよく読んでいたし、どちらかといえばちょろっとしか読んでいなかった前の作品「モンモンモン」から先に読もうと思った。

3行でわかる『モンモンモン』

おさるの兄弟の、

シュールと下ネタ満載ながら、

最後に泣かされる愛と感動のギャグ漫画。

3分でわかる『モンモンモン』の詳細なあらすじ

豆を窃盗した罪で捕まり、おさる刑務所に入るモンモン。そこでは生意気なモンモンを潰そうと、意地悪な所長、後藤が色々と手をかけてモンモンを潰しにやってくる。

しかし、ラッキーやら何やらですべてを乗り越えていくモンモン。気が付けば、刑務所の中のおさるがモンモンの人柄に誤解ながらホレていく。

捕まる時にはぐれてしまった弟のモンチャックとの再会も果たし、後藤との戦いもクライマックスに。

後藤を倒してしまうと、人間がいなくなり所内には深刻な食糧不足に陥る。そこで、モンモンとモンチャックは全日本最強猿決定戦の優勝賞品、「いっぱいの豆」を手に入れるべく、刑務所を飛出した。

様々な出来事を乗り越え、見事優勝。豆を手に入れ刑務所に戻る。そして刑務所には平和な日々が訪れる。

しかし、モンモンとモンチャックにはやらなければならない事があった。生き別れになった母モンローと父モンタナを探さねばならないのだ。ある時、ニュースで取り上げられたアニマルランドに母モンローが捕まえられている事を知る。

モンモンとモンチャックは刑務所に別れを告げ、モンローを探しに行く。アニマルランドには復活を遂げた後藤がいた。再び後藤との戦いが始まり、ついにキレた後藤はトラックでモンモンとモンチャック、そして助け出されたモンローをひき殺そうとする。

体を張ってトラックを押さえつけるモンモン。しかし、力が足りない。モンモンの力が尽き果てようとしたその時、モンモンの父が現れ、パンチひとつでトラックを吹き飛ばした。

そして無事家族4人、故郷の原崎山で暮らすことになったのだった。

家族で暮らすようになってから、平和な日々が訪れるかと思いきや、息子モンモンと父モンタナの意見が合わなず親子ケンカばかり。さらには通い始めた学校の同級生、くまチョンもすごく嫌なヤツで振り回される日々。

しかし、くまチョンに騙されて任命した「内閣そうじ大臣」(ただのそうじ係)のおかげで、責任感が強くなり、様々なことも面倒みよくなるモンモン。

刑務所の頃とおなじように次々と色々なサルを仲間にしていく。

その後、モンモンは色々な事件に巻き込まれ、UFOにさらわれることがあった。それはモンモンにそっくりなダージン王子に間違われて他の国の王子になってしまったのだが、その時に見た地球が丸かった事をクラスメートに話すと誰も信じてくれない。

モンタナに話をすると、科学的に考えなければならないとアドバイスされる。どうしても信じてもらえなかった事が悔しかったモンモンは気球船に乗って確認をしてくると旅に出る。気球船には隠れて乗り込んでいたモンチャックが。

地球上のさまざまな場所で活躍していくモンモンとモンチャック。中国ではカンフーの達人と勘違いされては活躍し、インドでは困った象を助けては仲間にし、エジプトでは魔女の手から国を救った。

その他、様々な国で活躍していったモンモン達だったが、最後にたどり着いた場所は北極だった。そこでアザラシたちのピンチを救い、イカダで故郷原崎山を目指す。

しかし、海は大荒れ。モンチャックは海に流されてしまう。

弟のピンチを救おうと泳げないモンモンであったが、海へ飛び込みモンチャックを守った。気を失ったモンチャックを海の上に抱え上げ、自分は海の中で自分の屁を吸って呼吸していた。それは笑ってしまうけれども、美しい姿であった。

…そして、無事に日本にたどり着き月日は経った。

原崎山の総長4代目襲名の日には沢山のおさるが集まって記念写真を撮るのであった。

4代目に襲名したのは…。

こんな感じのあらすじ。

正直な話

最初の方は、何が面白いんだろう?状態だった。ギャグ漫画ってその当時の流行などをネタにしている事が多いから、はっきり言って古い感じがして仕方がなかった。

…ただ。ただね。

途中から見方が変わってきた。この漫画はギャグ漫画として読むよりも、家族愛漫画なんじゃないかと。家族愛を真っ向に語ると照れくさいから、ギャグを交えて描いているんじゃないかと。そういう風に読むと、ギャグもすっと入ってくるし、主人公のモンモンというおさるさんもかっこよく見えてくる。

物語の流れ

モンモンとモンチャックというおさるさんの兄弟のギャグ漫画なんだけれど、最初はおさる刑務所から始まる。この頃は父親、母親とはぐれていて、刑務所の中の後藤という刑務所所長からのいじめと闘いながらドタバタギャグコメディーが繰り広げられるのだが、ちょっと消化不良気味のギャグだった。

しかし、この漫画の見所はその刑務所を抜け出して父親のミノ・モンタナと母親のモンローと暮らすようになってからなのだ。もちろん、やっていることはほとんど刑務所の中と変わらないんだが、とんちんかんだが弟に優しい主人公モンモンと、兄よりも賢いのだが弱虫のモンチャックのやり取りがしっかりボケとツッコミの形になってくる。

ギャグマンガに欠けてはならないもの

やっぱりギャグ漫画というのは、素っ頓狂な事をやっているだけでは笑えなくて、ツッコみがあってこそ。刑務所を出てからはモンチャックが成長したのか、兄のモンモンにも結構きつくツッコめるようになってくる。さらに父親のミノ・モンタナとモンモンのダブルボケも効いてくる。

…なんか真面目にギャグ漫画を分析している感じになっちゃってきているんだけれど、始終モンモンはボケまくっていて、しかし、芯の部分ではモンチャックを守ることで必死で、なんか筋が通っているのだ。

いろんな人が困っていたら必ず見捨てずに助けるし、それをみてモンチャックはハチャメチャな兄にツッコみながらも兄大好きな感じがぷんぷんだし。それが微笑ましい。

そんな気持ちに浸り始めた頃に、ジャンプではどうやら打ち切りになったらしい。単行本の最終巻の8巻の半分ぐらいは打ち切り後の話で、そこからつの丸は天才的な展開を広げる。

ギャップ。

もう。嫉妬する。

今までギャグ一直線で走っていたつの丸がありとあらゆる伏線を回収し始め、最後は感動の最終回にもっていくのだ。

ギャグ漫画を描いていた漫画家がシリアスなものを描いたりすると大ヒットしたりする。それはお笑い要素的に言えば緩急、緊張と緩和の関係で、つの丸の次回作の「みどりのマキバオー」だったり、「幕張」を描いた木多康昭の「喧嘩商売」だったり。超有名な所で言えば、鳥山明の「ドラゴンボール」だって最初はギャグ漫画だった。

そんなギャグ漫画からのシリアス展開。

今までのギャグの流れが全て伏線だったかのようにこの「モンモンモン」は最終回を迎えるのだ。まさかギャグ漫画で笑い泣きではない涙を流すとは思わなかった。

うん。

まとめ

読んでよかった。途中かなりダレたが8巻すべて読んでよかった。週刊誌では連載終わっちゃったけど、単行本でしっかり最後まで描かれた作品って「シャーマンキング」とかあったけど、やっぱり漫画家って自分の作品愛しているんだなって思った。ジャンプは人気投票でダメだったら連載出来なくなっちゃうけど、作品は作品で独立しているんだもんね。

連載出来なくなったらはい終わりではなく、最後まで責任を持つ漫画家を僕は尊敬します。

よかったら兄弟愛、家族愛を描いた「モンモンモン」読んでみてください。…どうやら絶版みたいですけど。漫画喫茶とか古本屋で見つけてでも読んでみてもらいたい作品です。

ではでは。そんな感じです。

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野口明人の「モンモンモン」レビュー
  • 60%
    ストーリー - 60%
  • 15%
    絵 - 15%
  • 95%
    キャラクター - 95%
  • 65%
    読みやすさ - 65%
  • 65%
    メッセージ性 - 65%
60%

レビューまとめ

絵は上手くないし、最初の方は何が面白いのかわからないけれど、最後まで読むときっと感動する。

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1 個のコメント

  • すげー言いたいことうまく書いてある。
    全て同意
    個人的に絵はかわいくて好き。
    僕は二巻たりとかなんか読んでてなぜか鬱っぽくなった気がするけれど、絵も可愛いだけじゃなく、なんとなく暗さを感じる。
    マキバオ以降は本気でアニメとか売れてから著作者の作品は保守的になったのか先いきすぎて僕がついていけなかったのか理解できず読まなくなったけれどモンモンモンは心の名作

    分かりにくくてすいませんが、ぱっと印象に残ったモンモンモンの個人的すぎる感想です。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    好きな映画は『オーロラの彼方へ』。好きな小説は『十八の夏』。好きなCDは『Return to Forever』。好きな漫画は『惑星のさみだれ』。趣味はロードバイクで日本をぐるぐる。そんなノッポでうずまきな30代。埼玉出身。ブログは今年で9年目!!記事少ないけど。…でも、それぞれ魂込めて書いてきたはず。だから、今日も読んでくれてありがとう!