『泣くようぐいす』という漫画を連載させる方法はないかと真剣に考えた

61%

泣くようぐいす

作者:

発表期間:1999年7月 - 2000年10月

巻数:全7巻

『泣くようぐいす』は一体どんな漫画なのか?評価は?笑える?泣ける?面白いのか?つまらないのか?

前回、『喧嘩商売』が面白かったので、もうひとつの木多作品、『泣くようぐいす』という漫画を読んでみることにしました。この作品はどちらかというと幕張寄りの作品だったので、安心して爆笑しました。

しかし、この頃から『喧嘩商売』に見られるシリアス部分の激アツさが垣間見えていて、思ったより良作でした。この人、真面目に野球漫画描いてたらすごい作品描くんじゃないか?って思ってしまうほど。

それでは早速レビューのほうに行きたいと思います。

3行でわかる『泣くようぐいす』

日本で一番適当に野球をやっていて

まじめに甲子園優勝高校に

勝つつもりでいる男が打ち切りで逮捕される漫画。

3分でわかる『泣くようぐいす』の詳細なあらすじ

千石うぐいすは幕張第一高校野球部の部室で仲間達に誇らしげに語る。

「校門のところにいる娘は俺の女だ」

出会いは逆ナンだったらしい。うぐいすはベタベタのカップルというヤツが嫌いであったが、今では彼女から「うぐうぐ」と呼ばれ、彼女のことは「しおりん」と呼び合うほどであった。

付き合って3日。

うぐいすは小口詩織の家に誘われた。家には誰もいないとのこと。

健全な高校生であるうぐいすは部屋に入るなり、しおりんに抱きつく。

すると部屋をのぞく男が一人。

「詩織、何を騒いでるんだ」

野球部の顧問の小口先生だった。そこで初めてしおりんが自分の顧問の先生の娘だということを知る。

「うちの娘は原宿幕張高校の蘇我が好きなのだ。お前となどは遊びじゃ」

蘇我とは甲子園優勝投手の超有名人。

話を聞くとしおりんは蘇我と付き合っているらしい。

「俺達付き合ってたんじゃねーのかよ!!!?」

「ドッキリ。千石君と付き合ってたのはドッキリ」

ぶひゃひゃひゃひゃひゃ。小口先生としおりんは爆笑する。

「ねえ、しおりん。俺より原宿幕張高校の蘇我のほうがいいのは、ヤツが甲子園で優勝するような有名人だからでしょ」

「う、うん。それだけじゃないけど・・・」

「それじゃ・・・・俺が、俺が夏の大会で原宿幕張高校に勝てばまだ俺にも可能性があるってことだな」

「ねーよ」しおりんはうぐいすにつばを吐きかける。「うせろ」

「お前なんか最初から好きじゃなかったもんね!!!」うぐいすは泣いて走り去った。

その後、しおりんの恋人の原宿幕張高校の蘇我の家を調べあげ、強引に忍び込み「野球で倒す」と復讐を誓ううぐいすであったが、甲子園の蘇我に対してただの人である彼のできる精一杯の復讐は他人のトイレでうんこを流さないことぐらいだった。

しかしそれはちょっとむなしかった。

部室に戻ったうぐいすは本気で蘇我を倒すため、女子マネージャーの御供(みとも)を連れ、マリーンスタジアムに行くことにした。

野球経験といえば、球技大会のソフトボールで8番ライトを守ったぐらいしかないうぐいすであったが、球場に着くやいなや、グラウンドに乱入しバッティング練習したいから投げてくれとプロの方々に言う。

「俺たちゃープロなんだよ。銭もらって野球やってるヤツがただでやれるか」マリーンズの新守護神、加藤礼司が答える。

「金になりゃいいんだな」うぐいすはポケットから札束を取り出し「五百万ある。一球百万だ」と交渉する。

「うぐいすぅぅぅぅ!!!」御供が叫ぶ。「たかが高校生の球を打つのが自信ないからって五百万も払ってプロの球を打とうとするか!!?」

「御供…。蘇我はなぜか毎年でる「10年に一人の選手」とは違い、本当に10年に一人の選手なんだろう…。あそこのゴリラよりすごいんだろう」加藤礼司を指差しながら、うぐいすは答える。

「そうだろうけど…蘇我のために五百万も使うなんて」

「ははっ。それはいいんだよ。もともと蘇我の家から盗ってきた金だし」

「お、お前、今…なんて言った?」御供は聞いてはいけないことを聞いてしまった。

「おいゴリラ。こっちは一球に百万払うんだ。ホームラン打ったら一億よこせ」

あのガキ。一球もかすらせない。加藤礼司は自分のゴリラ顔をけっこう気にしていた。

150キロ。スピードメーターはその速度を示していた。

んじゃ、一億かせいできますけん。

ドン。

うぐいすが打ったボールはまっすぐにバックスクリーンのスコアボードに突き刺さった。

「う、打っちまいやがった」御供は焦った。

ダッハハハハハハハハ。

「一億」うぐいすと御供は胸を張って言った。

「御供・・・・これなら蘇我の球も打てるよな」

「おう!!!」

千石うぐいすの動体視力はハンパではなかった。通りすぎる列車の乗客の顔がすべてわかるほどに。

プロの球を打って自信をつけたうぐいすはそのまま蘇我のいる原宿幕張高校へ。蘇我がしおりんと一緒にいるところを見つけるとぶちぎれるうぐいす。

「お前は甲子園で優勝したというエサを武器に俺から女を奪ったくずだ。スポーツオンリーのノータリンのきさまを俺が野球で打ちやぶってやる」

「打ちやぶるって、君、野球できんの?」蘇我が食いつく。

「マリーンズの加藤礼司からスコアボードにホームラン打ってるんですよ。そのときの礼司の球は150kmでてたんですよ」御供が自慢げにいう。

「へーそれなら蘇我さんからも打てるかもしれないじゃん」横で聞いていた原宿幕張高校野球部員がポロリとこぼす。

「あーん?加藤礼司が俺より上か?俺は加藤礼司程度なのかよ」蘇我はその野球部員のあごをつぶしながら言う。「一年、守備やってくれ」蘇我がやる気になった。

こうして、うぐいすと蘇我の真剣勝負の対決が始まるのであった。

続きは実際に読んでお楽しみくださいませ。

『泣くようぐいす』の名言

俺もお前も才能がある。普通の人間の優劣などとはあきらかに格の違うもの。人間がどんなに鍛えても握力を10倍にすることはできない。だが種を超えたものなら…たとえばゴリラなどは生まれつき人間の10倍程の握力をもっている。俺達の能力は人間のそれより格段すぐれている。お前も俺と同じ怪物だ。

俺に才能がないことなんてわかってますよ。だから必死になって練習やってるんですよ。

引用:「泣くようぐいす」木多康昭(少年マガジンコミックス)

『泣くようぐいす』のおすすめポイント

ギャグ漫画かと思いきや、結構しっかりとした野球漫画。

この漫画、5巻と6巻の私羅高校編がなければ名作野球漫画になっていたはず

この漫画、あらすじを書きましたが、うぐいすと蘇我の対決のあとに、幕張第一高校と原宿幕張高校の練習試合があったり、競馬に行ったり、ヤクザに拉致られたり、偽者のうぐいすが出てきたり、麻雀したり、デベソだったり、ロボが合体したり、カンチョーしたり、主人公が逮捕されたりします。

ギャグ漫画なので、野球以外のことばっかりやっている感じがしますが、4巻まではちゃんとシリアスな野球をやっているんです。4巻までのうぐいすの幕張第一高校と蘇我の原宿幕張高校の練習試合は他の本格野球漫画にひけをとらないぐらい熱くなれる内容で、ザトペック投法とか専門的な知識が出てきたり、心理戦みたいなのがあって、本当に面白いです。

しかし、その練習試合の後からギャグ路線に走りだして、野球とは全く関係ない話が続きます。そこが幕張のようなギャグだったら良かったんですが、ちょっとレベルが落ちたかなっていう感じであんまり面白くなくて、あぁ、このカンジだったら人気なくなるよなってわかっちゃうぐらいのないようでした。

そして案の定打ち切りが決まるんですが、その打ち切りが決まったところから本気で野球をやり始めて、面白くなりそうだなと思ったら7巻で打ち切りになる漫画です。

つまり、1巻~4巻が面白くて、6巻~7巻が面白い。間の5巻と6巻の前半がなかったらこの漫画は名作野球漫画だったんです。

でも、この漫画があったから、後の『喧嘩商売』に続いていくんでしょうね。木多康昭ってやっぱり真面目に漫画描いたらすごい漫画描けるんだと思うんです。幕張のようなギャグ路線一辺倒でも面白いですけど、この『泣くようぐいす』に見られるようなシリアス系でもじっくり読ませる力があると思うので。

ぜひ、『喧嘩商売』、『喧嘩稼業』と連載が終わったら、もう一度『続・泣くようぐいす』みたいな感じで続きを描いてほしいなぁ。

それにしても、この漫画、不好評絶版中!なんだよね。喧嘩商売の最後に書いてあったけど。もう一回復刊してくれないかな。ぜひともみんなにこの漫画を読んでもらいたい。

まとめ

『幕張』ファンの目線で言うとギャグが若干面白くなくなった感じはしますが、『喧嘩商売』ファンの目線から言えばシリアス系の芽が開き始めている作品でした。

ちょうど、中間の成長期なんでしょうね。

木多といえば幕張の一発屋で終わったなぁ…なんてこの前までは思っていたんですが、完全に僕の勉強不足。喧嘩商売は長期連載になったし、この『泣くようぐいす』も幕張とはまた違った魅力を持った漫画でした。

なので、打ち切りによるバッドエンドは残念で仕方がないですが、ぜひこの続きが読みたい。そのために誰かこの漫画を大量買いしてくれないかな。古本屋とかで。漫画ってどうやったら続き描いてくれるんだろ。もうAmazonですら1円で販売しちゃっているからな。

AKBとかのCD大量買いするみたく、個人が大量に買いまくったら続き描いてくれるかな。

あぁ。先が読みたい。結構、いい野球漫画だと思うんだよな。

誰か、なんとかしてください。

それでは、ありがとうございました。『泣くようぐいす』でした。

今すぐAmazonで『泣くようぐいす』のレビューを見てみる

Amazon.co.jp: 泣くようぐいす (1) (少年マガジンコミックス): 木多 康昭: 本
Amazon.co.jp: 泣くようぐいす (2) (少年マガジンコミックス): 木多 康昭: 本
Amazon.co.jp: 泣くようぐいす (3) (少年マガジンコミックス): 木多 康昭: 本
Amazon.co.jp: 泣くようぐいす (4) (少年マガジンコミックス): 木多 康昭: 本
Amazon.co.jp: 泣くようぐいす (5) (少年マガジンコミックス): 木多 康昭: 本
Amazon.co.jp: 泣くようぐいす (6) (少年マガジンコミックス): 木多 康昭: 本
Amazon.co.jp: 泣くようぐいす (7) (少年マガジンコミックス): 木多 康昭: 本
野口明人の『泣くようぐいす』レビュー
  • 55%
    ストーリー - 55%
  • 60%
    絵 - 60%
  • 70%
    キャラクター - 70%
  • 65%
    読みやすさ - 65%
  • 55%
    メッセージ性 - 55%
61%

レビューまとめ

野球やっている部分だけ読めば充分名作の部類に入る。しかし、ギャグの部分も含めるとこんな感じの評価。

Sending
User Rating 0 (0 votes)

スポンサードリンク

61%

あ、そーいえば、今話題のAmazon Fireを買ってみました。

iPadを2台持っている僕ですが、気になっていたのが8980円とかいう破格すぎる7インチタブレットのAmazon Fire。


プライム会員ならクーポンコードに『PRIMEFIRE』と記入するだけで4000円引きとかいう情報を聞いてアクセスしてみると、タイムセール中で更に1000円引き。なんと!3980円とかいうあり得ない状況だったので即座にポチりました。10台買ってもiPad Proを1台買うより安い!(一応、一人10台までしか買えないらしい…)


プライム・ビデオでアニメ見放題。Prime Musicでアニソン聴き放題。毎月一冊、無料で漫画や小説がダウンロード出来るとかいうおまけ付きな上に、容量無制限のAmazonフォトも使えるので自炊した漫画をアップロードしたりして、どこでも漫画読み放題。やべぇ…。Amazon Fireやべぇ。


ま、欠点が無いわけではなく、純正カバーが3000円ぐらいするので、カバー無しで使っているのと、昼間に外で使うと画面がちょっと見えづらいかな。


でも3980円でこれだけ楽しめるなら充分すぎる。(カートに入れる前は8980円の表示だけど、支払画面の所で割引出来るよ!)


…と、いうことで!プライム会員なら、ぜひタイムセール中に買おう!コスパ最強!世界変わるよ!

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

好きな映画は『オーロラの彼方へ』。好きな小説は『十八の夏』。好きなCDは『Return to Forever』。好きな漫画は『惑星のさみだれ』。趣味はロードバイクで日本をぐるぐる。そんなノッポでうずまきな30代。埼玉出身。ブログは今年で9年目!!記事少ないけど。…でも、それぞれ魂込めて書いてきたはず。だから、今日も読んでくれてありがとう!